第96回技術セミナー「ビル建物およびプラント設備・配管の腐食診断技術」 ~持続可能な社会の実現に向けた建物の保守・保全の現状~

主題:ビル建物およびプラント設備・配管の腐食診断技術

趣旨

 国内の各種工場や事務所ビルは1970-80年代に数多く建設され,高経年化が進んでいます.また,当初の設計寿命を超えている工場やビルも多くあり,設備機器・配管の腐食状況を診断する機会が増えています.持続可能な社会を実現するには,建物の長寿命化は重要な課題です.しかし,建物の保守・保全を遂行するために必要な「腐食診断の方法」や「診断結果の取り扱い」について体系的にまとめられたものは少なく,その手法(ノウハウ)は設備管理者やエンジニアの経験によるところが多大です.一方で,診断機器の自動化やDX技術の導入による診断作業の効率化が期待されています.
本セミナーでは,腐食診断技術の基礎的な内容と最新の診断技術を紹介します.午前中の講義では,経験豊富な二人の講師をお招きし,建築設備の診断(総論)と機械・インフラの保守・保全,信頼性強化について概説します.午後の講義では,実際に診断調査を行っているエンジニアを講師に迎え,最新の非破壊検査機器やドローンを用いた診断事例,ステンレス鋼の溶接品質を現場で確認する方法等を紹介します.腐食診断に関わる多数の方々のご参加をお待ちしております. .

主催

 (公社) 腐食防食学会

日 時 2025年 6月17日(火)9:25〜16:50 ※ 参加申込締切 6月10日(火)
開催方式 全水道会館5F 中会議室(文京区本郷1-4-1)およびオンラインによるハイブリッド形式
交 通 JR 水道橋駅東口 徒歩2分 都営地下鉄 三田線 水道橋駅 A1出口 徒歩1分
参 加 費 (税込)
正会員・特別(法人)会員・協賛団体会員 18,700円,学生会員 5,500円,会員外 29,700円,学生会員外 11,000円

協賛団体(依頼中・五十音順)

(特非) 安全工学会,(公社) 化学工学会,(一社) 火力原子力発電技術協会,(一社) 軽金属学会,(一社) 鋼管杭・鋼矢板技術協会,(一社)色材協会,(一社) 資源・素材学会,ステンレス協会,(公社)精密工学会,(公社) 石油学会,(公社) 電気化学会,(公社) 土木学会,(公社) 日本化学会,(一社) 日本ガス協会,(一社) 日本機械学会,(公社) 日本金属学会,(公社) 空気調和・衛生工学会,(一社) 日本原子力学会,(一社) 日本建築学会,(一社)日本建築設備診断機構,(一社) 日本高圧力技術協会,(公社)日本工学会,(一社) 日本鋼構造協会,(公社) 日本材料学会,(一社)日本伸銅協会,(公社) 日本水道協会,(公社) 日本セラミックス協会,(一社) 日本チタン協会,(一社) 日本鉄鋼協会,(一社) 日本非破壊検査協会,(公社) 日本プラントメンテナンス協会,(一社) 日本防錆技術協会,(一社) 日本溶接協会,(一社) 表面技術協会,(一社) 溶接学会,(公社)ロングライフビル推進協会

申込方法

 参加申込書に必要事項をご記載の上,FAX・メール・郵送のいずれかでお申し込みください.お申し込みいただいて1週間経過しても連絡がない方は事務局までご連絡ください.
※資料はPDFでの配布となります.ダウンロードについては追って参加申込者にご連絡いたします.

申込先 〒113-0033 文京区本郷2-13-10 5階
(公社)腐食防食学会
Tel.03-3815-1161, Fax.03-3815-1291
E-mail: naito-113-0033@jcorr.or.jp

詳細・お申込用紙はこちら

プログラム




9:25~9:30 開会のあいさつ,事務連絡
研究事業委員長
9:30~10:40 1.【基調講演1】建築設備の診断(総論)
株式会社建物診断センター 横手幸伸
10:50~12:00 2.【基調講演2】工学的リスク,安全およびリスクマネジメントについて
横浜国立大学 笠井尚哉
12:00~13:00 休憩(昼食)
13:00~13:40 3.【診断技術の動向1】 自動超音波厚さ計やX線照射撮影による局部腐食の調査
東京理学検査株式会社 田上心也
13:40~14:20 4.【診断技術の動向2】 連続超音波厚さ測定によるプラント設備配管の腐食調査
新日本非破壊検査株式会社 今川幸久
14:30~15:10 5.【診断技術の動向3】 EPR測定等によるステンレス鋼の劣化診断
IHI検査計測株式会社 三谷幸寛
15:10~15:50 6.【診断技術の動向4】 ドローン等を活用した非破壊検査技術
日鉄テクノロジー株式会社 山田裕久
16:00~16:40 7.設備診断の実際(建築設備の腐食診断)
新菱冷熱工業株式会社 松川安樹
16:40~16:50 質疑・応答